穏やかな晴天。
晴れてると思ったら、しぐれる。
おちおち洗濯物も干してられないこの季節。
今朝はりっぱな小野がすみが出ました。
頭もしっかり、舌をちょろっと出してる、りっぱな大蛇の姿。
大原は、おつう伝説のふるさとです。
え~っと、確か若狭の殿様が京に行き来する際に、ここ鯖街道を通過します。
で、大原のきれいな娘おつうを見初めて、連れ帰ります。
けれど、殿中の厳しい慣習についていけず、殿様の気持ちも冷め、恋に破れたおつうは…
とかいう悲しい物語。
若狭の殿様といえば、江戸であれば、格の高い譜代大名。
そうでなくても、若狭・越前は古来から大陸との交易の拠点であり、そこそこの役人が派遣される土地。
素朴な娘がぽんと行くようなところではなかったのでしょう。
つらかったでしょうねえ。
そのおつうが、大原に戻って命を絶つと、大蛇となって現れるようになりました。
最後、殿様の腕の立つ家臣に切られてしまったと思うのですが、頭はどこそこ、胴がどこそこ、というように埋葬されたと伝わる場所が残っています。
大蛇は怖いけど、なんか憎めない、悲しいお話。
適当に書き走ってしまったので、ぜひちゃんとした「おつう伝説」を検索してみてくださいね。
さて…
辻しばは「落ち葉とのたたかい」の季節。
ここの葉っぱがなくなるまで、落ち葉はきが続きます。
生しば漬とチーズの発酵スイーツ『SHIBACHEE』を
あたらしいもの応援購入サイトMakuakeで先行販売しております。
辻しば漬本舗と京都のパティスリーの協同製作。
辻しばが作ったのはしば漬だけで、チーズケーキを作っているのは北野ラボさん(株式会社伍彩菓)です。
様々な果物や野菜などを使って、フードプロジェクトに取り組んでおられます。
「え~、しば漬をですか~?」というありがちな反応でなく、
普通に素材としてどうさばこうか好奇心旺盛な風に(上から目線な言い方ですみません)考えてくださって、すごくうれしかったです。
「げてもの」感は全くありません。
美味しくて、「罰ゲームのネタ」にはなりませんので、ご注意。
試食していただいたお客様から「もうちょっとしば漬け入っててもいけるよ」とのお声を頂戴しましたが、このしば漬入ってるか入ってないか微妙なくらいの感じの量がさすがだなあと思います。
たぶん、私が作ると、自己主張たっぷり「これでもか」という感じのチーズケーキになると思いますので(^^;
最後に…
小野がすみが出るってことは、野菜が美味しくなるってことです。
まもなく、秋冬野菜の漬物が登場します。
日の菜、紫蘇かぶら、みぶな、千枚漬、ぬか漬け…
過ごしづらい季節になりますが、野菜が糖分を蓄えて甘くなるうれしい季節でもありますね。
私たちも、素材の持ち味を大切に、漬物を作ってまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。