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一部佃煮商品のホームページ販売未掲載に関するご案内

お客様 各位
日頃からご愛顧賜りまして厚くお礼申し上げます。
佃煮商品「葉唐辛子・ふきしぐれ」 ホームページ販売未掲載に関してご案内申し上げます。

食品表示基準―新たな原料原産地制度―
新食品表示法(平成27年4月1日施行 経過措置期間2020年3月31日まで)
【一般消費者向けのすべての加工食品に原料原産地表示が義務化】

辻しば漬本舗 辻和豊でございます。
父親である代表者「辻照雄」が
創業当初より取り扱いを始め、長年ご愛顧いただいる
「葉唐辛子・ふきしぐれ」は

その材料である
唐辛子の葉及び実・山蕗 につきまして
中国にて収穫された塩漬け原料を利用しています。

食品表示基準―新たな原料原産地制度―に従いまして
このたび、原料原産地「中国産」と明記することとなります。

長年ご愛顧頂き、私どももご飯のお供として、品質・味において
自信をもってお届けしてまいりましたが、情報化社会の潮流の中で
混乱を避けるために、ホームページでの通常販売を控えさせていただく
判断をいたしました。

今後大原直売店のみで、店員より原料原産地にいて説明をいたしまして、
ご了解頂いたお客様にご案内いたします。
地方発送の場合は、お電話またはメールにて一度お問い合わせ賜りますようお願い申し上げます。

情報がより細部にわたり開示される世の中になりつつあります。
製造業者は正確な情報を丁寧に表示することを心がけなければなりません。、
一方で消費者も溢れる情報を熟知し、責任をもって選択することを前提にお買い物をすることが前提となります。

昭和日本の高度経済成長期の真っ只中を両親の世代は懸命に働いて
私たちを育ててくれました。
国内消費量が増える中で、日本国内で自給できない原料があることは当然であり、
食料は輸入に頼るようになりました。

農水省、厚生省側から見た新しい食品表示基準のねらいは、相次ぐ食品事故を防ぐことでしょう。

しかし日本人が原産地にこだわる理由は、日本独自の食文化に親しんできた背景があると私は思います。
四季があり食材が豊富な日本では、各地ならではの自慢の素材、郷土食がありました。
しかし、産業技術の発達、輸送の迅速化、情報の共有化により、産地の独自性が失われつつあります。
一方そのことは、季節に関わらず食品を安定的に供給することを可能にし、飢饉の被害をなくしました。

漬物や佃煮は、旬野菜や山菜を加工して美味しく栄養価を高めて食する保存技術です。
特にかつて都であった京都は、全国各地から集まる様々な食材を料理や加工食品にして市中で消費をする土地でございました。
たとえ国外の原料でも、漬物、佃煮、豆腐、製麺などに加工をする技術は日本的なものです。

今の日本でどのようにすれば「食を楽しむ」ことができるのか、
今一度考えてまいりたいと思っております。

何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。