秋分の日。
雨もあがり、秋晴れの朝です。
稲刈り後の畦にはヒガンバナが咲き始めています。
初秋の大原の里の名物風景です。
ところで「彼岸」って何のこと?(参考ページから引用)
サンスクリット語で「パーラミター」「完成する、成就する」というような意味です。
般若心経に「般若波羅蜜多」というくだりがありますが、ここでの「波羅蜜多」がまさに「パーラミター」を音写したものです。
ごく大雑把に言えば、欲や煩悩、苦しみに塗れた輪廻の世界を脱し、迷いのない悟りの境地に至ることが大乗仏教における「パーラミター」であるわけです。
これがやがて日本古来の自然観や先祖崇拝と結び付き、私たちの生きる世界をこちら側の岸、すなわち「此岸(しがん)」と呼び、迷いを脱した境地を「彼岸」と呼ぶようになったのです。
従って、お彼岸という行事は他の仏教国には存在せず、これを純粋な「仏教行事」と呼ぶかどうかについては意見の分かれるところです。
仏教行事ととらわれず、お彼岸の時期に家族や親族が集まってお墓に参り、自分たちを生んでくれた両親やご先祖に感謝するという行為そのものを日本の伝統文化として皆様が大切ししているところです。